矯正治療は、一部の患者さん(顎変形症、その他の病気に伴う咀嚼障害をもつ患者さん)を除いて健康保険が利きません。つまり、病気ではないということになります。なぜならば、歯並びが多少悪くても、咬み合わせが悪くても、食事ができなくなることはありませんし、多少見た目が悪くても、日常の生活はできるからです。多少咬み合わせが悪くても、その人間の口の周りの筋肉が、長い時間をかけて、それなりに適応しているものと考えます。
逆に、健康保険の利く患者さんというのは、普通の生活ができない程、また食事ができない程咬み合わせが悪く、病気に近い状態であるといえます。
世の中の矯正治療をを希望される方の大多数は、食事ができて、発音ができて、普通の生活を営める人になるので、基本的には矯正治療は自費の治療になるわけです。では、なぜ病気でもないのに矯正治療をするのでしょうか?見た目がよくなるように。歯ブラシがしやすくなるように。。。。。
基本的に、矯正治療は、病気を健康な状態にするのではなく、今も健康だけど今より健康になる、今後将来においてよりよい生活を送るための予防的な医療と考えて下さい。そして、よりよい生活とは、・歯並びがよくなって、今よりも歯ブラシがしやすくなって、虫歯や歯周病になりにくくなる ・口が閉じやすくなって口呼吸がなくなった・人前で口元を隠すことなく笑顔で歯を出して笑えるようになり、前向きになった・・・・・・・・・等、でしょうか。
矯正治療は、1年から3年ほどかけて、健康な人が、より健康になるためにあえて、口の中に複雑な装置をいれて自分の歯を動かします。歯の移動の痛みや、複雑な装置が入っているため歯ブラシがしにくくなり虫歯や歯周病になりやすくなったり、装置の見た目が悪かったり、、、、等の困難を自分のために乗り越える治療になります。
「今より、咬めるように。今より、きれいになるために。今より、虫歯や歯周病になりにくくするために。」ある矯正の先生は、矯正治療は、フィットネスやジム似通うのに似ているとおっしゃっていました。すなわち、健康になるために、水泳したり、筋トレしたりする。矯正治療は、最大の予防医学だという先生もいます。しなくても生活はできるが、やっておくと歯周病や虫歯、、、、等になりにくいですよ。ていうことです。最近、私もメタボリックが気になって、ジョギングや水泳を始めました。今まで運動していなかったせいか、少し運動しただけで息が上がってしまいます。苦しいけど、健康になるためにがんばっています。確かに、行動様式が、矯正治療の患者さんに似ています。(ただし、矯正治療は、1-3年で終わりますが、、、)
そして、私は、自分の矯正患者さんやご家族の方に言います。「より健康になるために本人が、がんばっています。応援をしてあげてください。そして、何か不安なことがあったら、どんな些細なことでもいいので、僕やスタッフに聞いてください。当医院も全力で応援します。」「前向きに生きましょう。装置が外れて歯並びがきれいになった1年後を夢見て。」そして、私を含めて当医院のスタッフは、治療はもちろん、患者さんへの精神的サポートも日々心がけています。
自分の子供は、歯並びや咬み合わせが悪いから、必ず矯正治療しなきゃいけない、治療しないと体がおかしくなる、、、等の考えをもっておられるお母様が時々いらっしゃいます。しかしながら、上記に述べたように、咬み合わせが悪いのは、病気ではありません。矯正治療は、今よりも、より健康になるために困難を乗り越える治療になります。そして、矯正の専門医が、矯正治療した方がいいのになーと思う患者さんであって、(もちろん、こちらが治療をお薦めしても)矯正治療を開始しない患者さんは大勢います。そして、それは、それで仕方のないことだと多くの矯正専門医は思っているはずです。(だって、病気じゃないし、治療しなくても生きていけるんだから)
治療しない理由はいくつかありますが、料金の問題、見た目の問題、、、、色々です。また、お母様が、子供さんに矯正治療をさせたくても、本人が嫌がる場合もあります。
そして、次回は、この矯正治療の料金について述べたいと思います。ちなみに、私のところの料金は、http://www.dr-plaza.net/karugamo/ を参照してください。