2008年5月19日月曜日

口唇口蓋裂の患者さんへ~5~


家族の心構えで大切なことは、
1.専門の医療スタッフから情報を集める。
2.ストレスを分析し、その解消に努める。

この2つです。今も昔も、お子さんの誕生を待ちわびる親の願いは、生まれてくるわが子が健康であることです。それだけに、生まれてきたお子さんの健康に問題があることを知ったときの親のショックと苦悩は非常に大きいものです。特に、口唇口蓋裂は、顔に表れる疾患だけに、それを知ったときの親の精神的ショックは計り知れません。
お母さんお父さんによく聞かれます。「何をしたらいいんですか?」ほとんどの方は、口唇口蓋裂について予備的な知識がなく、これからの子育てに見通しを持ちにくいことが分かります。この見通しの乏しさが、親の精神的な動揺をさらに大きいものとします。

まず1.です。インターネット、本なんでもいいです。ただ、お勧めするのは、かかっている病院の医療スタッフに遠慮なく質問してみましょう。スタッフ達は、口唇口蓋裂の医療だけでなく、育児や生活全般について多くの知識と経験をもっています。

次は、2です。
口唇口蓋裂の親御さんたちは、一般に高いストレスにさらされていることが知られています。
「気分が鬱になる。」「頭痛がする」「かっとした気持ちになる」「色々ときになる」「夜眠れない」
このような場合、何がストレスになっているかに気がつくだけで、気持ちが楽になる場合があります。
以下、ストレスの原因です。
1)具体的な問題:授乳の困難さ。入院や通院の付き添い
2)葛藤(かっとう):夫婦の子育ての考え方の違い、祖父母との理解のズレ
3)ストレスを引き起こす考え方:「~すべきだ」「~ねばならない」といった考え方。
4)これから起こってくる問題:手術、長期の治療、次の子供の出産
これらの問題を一度に解決することはできません。しかし、夫婦一緒にともに理解を図ったり、医療スタッフに相談することで、意外に解決できる問題も少なくありません。育児は、誰にとってもストレスです、今出来ることを一つ一つ積み上げていくことで、上手にストレスに対応し、出来るだけ笑顔で子供に接したいものです。