2008年5月10日土曜日

口唇、口蓋裂の患者さんへ ~1~


口唇口蓋裂の患者さんの矯正治療には、健康保険が適応されます。
かつては、歯科医師であれば誰でも、これら保険の矯正治療を行うことが出来たのですが、平成17年の4月から、自立支援(育成更生)医療の指定を受けた歯科医院にだけ認められていま。この指定は、矯正の専門医でなければ受けることが出来ないので。実際は、平成19年4月より矯正の保険治療が出来る歯科医院が、厳密に絞られた形になります。(ちなみに、当医院は、この指定を受けています。)

口唇裂口蓋裂とは、
~口唇、口蓋に披裂(ひれつ:すきまといえば分かりやすいでしょうか?)が生じて生まれる病気です。人の顔は、お母さんのお腹の中でいろいろな突起が組み合わされ作られています。ですから、その途中では、すべての人がこの披裂(ひれつ)を持っているわけです。口唇裂口蓋裂の患者さんは、生まれてくるまでに何らかの原因で、この口唇や顎の披裂(ひれつ)がくっつかなかった訳です。ですから、どんな人も胎児のときは、口唇裂口蓋裂の状態だったといえます。
なので、人は誰でも胎児の時期には、口唇や口蓋に披裂を持っている時があるのです。ですので、特定の人にこの病気が出る訳ではなく、すべての夫婦から口蓋裂、口唇裂の子供が生まれてくる可能性があります。ですから、この病気の赤ちゃんが生まれることは、誰の責任でもないのです。
発生頻度は、500人に1人ですから、他の奇形や病気に比べても発生頻度が高いといえます。
~つづく~